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【朗読台本】可愛い女の子になるために

無断転載、台本の再配布、自作発言、収録した音声を販売等はしないようにお願いいたします。
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演技の指定はありませんので、自分なりに自由に演じてみてください。

目次

可愛い女の子になるために / 作:小宮真央

大好きな「君」のために頑張る、可愛い可愛い女の子。
最後、ダークサイドに落ちていくVerもあります。途中でやめても可、最後まで演じても。お好きなように。

あぁ、可愛い女の子になりたい。

いつからだろう、自分が可愛くないと思い始めたのは。

目が大きくない。
鼻が低い。
髪がゴワゴワしてる。
親に「昔の写真可愛い」って言われた。
私の好きな人が、私の友達のことを好きだった。

そうやって、どんどん自信がなくなって、見た目も性格もどうでも良いじゃんって思ってた。

でも、君のことを好きになってから、可愛くなりたいって思ったんだ。
別に目が大きくなくたって、鼻が低くたって、そこを可愛いって言ってくれる人がいればそれでいいんだなって思えたよ。

君のおかげで自信がついたの。

君は「どんな君も好きだよ」って言ってくれるけど…
私が、可愛くなりたいと思ったんだ。

だって、どんな私も好きでいてくれるなら、可愛くなったらもっと好きになってくれるでしょ?

髪の毛を伸ばして、パーマをかけて。
筋トレしてスリムになったら、普段着ないような可愛い花柄のワンピースを着て、君と手を繋いでお出かけしたいな。
君の自慢の彼女になりたい。

君はどんな女の子が好きなの?
教えて欲しいのに、好きになった子が好きとか、過去のことは忘れたとかいうよね。
君の好みが知りたいよ。君の好きな女の子になりたい。
ピンクのふわふわが好きなお姫様系?白いスカートが似合う清楚系?

キレイで可愛い女の子になったら、どんな私にだってなれる気がする。

どうしたら可愛い女の子になれるかな。
君の好きな女の子になれるかな。
私、頑張る。
自信をくれた君にふさわしい私であるように。
可愛い女の子に、絶対なるんだ。

ダークサイド堕ち

まず、毎日のおやつを我慢した。
慣れてきたら、ご飯を半分に。
体重が減ってきたので、嬉しくなって、少しずつおかずの量も減らしてみた。
お腹が空いていなければ、豆腐だけにしたり、プロテインだけにした。
一緒に出かけた時はサラダだけ食べた。ドレッシングは使わない。
君は「もっと食べたら?」と苦笑していた。どうしてそんな顔するの?

半身浴、トリートメント、ボディクリーム。
自分をキレイにするためには、最低でも3時間はかけないと。
君は「せっかく泊まりに来たんだから、もっとゆっくりしようよ」って言う。
私にキレイになって欲しくないのかな?頑張ってるのに悲しいな。

自分の力じゃどうにもならない部分はお金を使うしかないと思ったので、整形にもチャレンジしてみた。
まずは二重の手術。思った以上にぱっちりで最高に可愛くなっちゃった!
嬉しいから、この勢いで鼻の手術も予約してみた。
うまく行ったら、アゴとエラの手術もしてみたいな。
「そんなことしなくていいのに」だって。
前は「整形なんてお金大丈夫なら自由にやっていいよね」って言ってたのに。
どうして?前と言ってること違う。

前より明らかに可愛くなった。
なのに、君の様子がおかしい。


「そんなに頑張らなくていいよ」とか
「無理しない自然体の君が好きなんだ」とか

私のこと好きなのに、私がやりたいことを否定してくるようになった。
全部君のためにやってるのに。
君に好かれるためにやってるのに。

結局君は何が好きなのかも教えてくれないまま。
ねぇ、君は本当は私じゃない誰かが好きなの?
やっぱり私みたいなのじゃなくて、元から可愛い子が好きなの?

ねぇ。ねぇ。ねぇ。そうなんでしょ。
知ってた。私なんかが好かれるはずないって知ってた。

私が変わったって君は言う。
私はもともとこんなだったよ。
勝手に私を素晴らしいものに仕立て上げたのは、君。

「どんな君も好き」なんだよね?
今さら、逃さないから。
ちゃんと可愛くなるから、待っててね?

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