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【声劇台本】墓前にて~彼女サイド~【一人用】

無断転載、台本の再配布、自作発言、収録した音声を販売等はしないようにお願いいたします。
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演技の指定はありませんので、自分なりに自由に演じてみてください。

目次

墓前にて~彼女サイド/ 作:小宮真央

「墓前にて」の亡くなった彼女目線。
1年前に彼氏を置いて先だった彼女だったが、彼氏には好きな人がいると語られて…

あー!来てくれたんだ!
このまま来てくれなくなっちゃうんじゃないかと思ったよー。あはは。

私だって死んじゃったの信じられないよ、なんで死んじゃったんだろうね〜。ほんと最悪!

え!!山本屋のおはぎ!嬉しい〜ありがとうね!失礼な発言は聞かなかったことにしておいてあげるね(笑)

ちょっと〜〜!可愛い彼女のことを忘れるとは何事!?
仕事と私どっちが大事なの!?…って今は仕事だよね。

そっかー。
そっか…好きな人できたんだね。

うーん…確かに私、私が死んでも引きずらないで好きな人ちゃんと作ってねって言ったけどさ…。思ったより早かったから、少しショックかなぁ。わがままだけど。

んー…私が恋人を亡くした立場だったら…わからないよ。想像もしたくない。
…それを味わわせちゃったんだね。ごめんね。

別にその子には伝えなくていいと思う。
伝えたくなったら伝えたらいいじゃん。
好きなら好きでいいし、そんな悩まなくていいと思うけどな。

誰のためを思ってんの?自分?その子?私?
ねぇ、私そんなにイジワル言うような女に見える?
実は優しいんだよ私って。いい女なんだから。

…次来た時、その子連れてきたら、私、もう出てこないかもしれない。
だって本当はまだ貴方の隣にいたかったんだもん。
なのに…なのに、別の女性が貴方の隣にいるなんて耐えられると思う?

私以外の女性が貴方の隣にいること、想像するだけでしんどい。
そんな残酷なことしないでよ…!

…なんてね。
嘘。また来てくれたらうれしい。
そんで、幸せになってよ。私のぶんまで。
私の代わりにその子を幸せにしてあげてよね。

じゃないと、許さないんだから。

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